カタリナ島は遠かった
(10月21日(日)の旅日記)
カタリナ島に行こうと船の予約を取った。
天気は良いし風も無いし
今日は最高のクルージング日和だろう。
ロングビーチの近くにある連絡船乗り場にやってきた。
カタリナ・エクスプレスの駐車場からは
巨大な吊り橋が見える。
ロングビーチの街へと渡る橋だった。
それにしても天気が良い。
巨大な客船も泊まっていた。
こちらは世界一周にでも出られる船だろう。
気分を盛り上げつつ
乗船カウンターに向かうと
係員が意味不明なことを言い出した。
「行けるけど、帰りの船は無いかもしれない」
ただでさえ英語のヒヤリングは苦手なのだが
言っていることが理解不能なので
一層混乱した。
どうやら数日前に風が強くて船が欠航して
島にはまだ帰り損ねた人が百名以上居るらしい。
今日は日曜日だった。
今日中に帰れないのでは
島に渡る訳にも行かない。
諦めてキャンセルした。
仕方なく、近くのビーチに行く。
ここは珍しく浜辺に人が居た。
この辺のビーチなら
これで賑わっていると言って良い。
波が穏やかで良い日だった。
ここがカタリナ島だったら
なんてことは思わず
のんびりと砂浜で寝て過ごす。
結局浜辺でゆっくり過ごせれば
どこでも大差はなかった。
帰りにショッピングモールに寄る。
中にパームツリーが生えていた。
広々としたモールは
内部が3階建てになっている。
多くの買い物客でにぎわっていた。
ここは別にピクニックが出来る訳ではない。
単なるフードコートなのだが
ピクニックプレースと名付けられていた。
ガラス張りで明るい雰囲気が良い。
買物を終えると
レドンド・ビーチに晩飯を食べに行った。
取りあえずビールを注文する。
思ったより軽くてあっさりしたビールだった。
濁っているのは酵母が生きているのだろうか。
店の名前は
「チーズケーキファクトリー」
つまりはチーズケーキ工場だった。
20種類以上のチーズケーキが揃っているが
普通の食事も出来るレストランになっている。
ただし普通のアメリカン・レストランだった。
甘味料が5種類程用意されている。
これはノン・カロリーの甘味料だが
説明文がイカしていた。
「砂糖から作られるので砂糖の味がする」
砂糖から出来た
砂糖味の
ノン・カロリー甘味料だった。
不思議な物があるものである。
ツナサラダを注文した。
マグロのたたきサラダなのだが
最近の流行らしく
幾つかのアメリカン・レストランで
おいてある。
青菜が雑草っぽいが美味かった。
同僚が注文したのは
何だか忘れた。
ボリュームがある。
暗くて良く判らなくなってきたが
ビーフシチューの上にマッシュポテトを乗せた感じだった。
味は悪くない。
普通に食べられた。
辺りが暗くなってきて
テーブルにキャンドルが灯される。
カップルで来ていれば
ムードが出てくるところだった。
男二人では
ただ薄暗いだけでしかない。
デザートのケーキが来た。
チョコレートチーズケーキ。
そんなものを食べるのは始めてかもしれない。
そんなに嬉しいのか?
でかいケーキとたっぷりの生クリームが。
GODIVAのチョコレートを使っているらしい。
アメリカ人には「ゴディバ」では通じなかった。
仕方なくメニューを指差す。
するとウエイターは「オー! ゴダイバ」と言い放った。
それではゴダイゴかお台場ではないか。
食べている途中で後悔した。
チョコレートではなく
普通のチーズケーキにすれば良かったと。
甘さとチョコの濃厚さで腹の苦しさが増した。
アメリカンな食事にノックアウトされて店を出る。
カップルで来たらもっと楽しめたかもしれない。
ヨットハーバーが見える
オープンテラスでの食事は
良い雰囲気だった。
はち切れそうな腹を抱えた男二人は
この場を後にする。
アメリカ出張最後の週末の夜だった。
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